羊の迷夢

ゲームや創作に関することを、自称・奇人変人が書く!!!

東方projectと自分について

「人間って根本的には論理的な考え方をしていないから、いくらでも矛盾するから。例えば自分の言ったことを忘れてその間に考え方が変わって十分後には全く違うことも言うから」

それを理解してあらゆる文章を見る人間だけが生きていれば楽なんだけど、実際は自分に都合のいいように解釈して「わかったわかった」と一人で納得する人間しか生きていない。人間の性。

 

 

自分は2005年ごろから東方projectという作品(又は二次創作作品)のファンである。

知ったのはもっと前で、永夜抄が発売したあたり、ネットで話題になっていたときに知った。

なんせ永夜抄が出た時点で相当に流行っていたから。当時のネットコミュニティの中心といえば掲示板だが、あらゆる場所で東方に関するスレが立っていたのを覚えている(それでも今の規模とは比べものにならないが)

2005年からのファンというと古参扱いされるが、実は当時からすると「今更ハマったの?」と言われてしまうような乗り遅れ組なのだ。永夜抄ブーム(又はそれ以前)から現存しているファンこそ、正当な古参なのではなかろうか。

 

そして2005年、始めて購入したのはもちろん永夜抄……ではなく書籍版東方文花帖だ。

こんな捻くれた出会いになったのは訳がある。

 

自分はSTGが好きな人ではあったが、ゲームセンターでゲームをするのは嫌いだった。そもそも物を買う以外で散財することが嫌で、それは大人になった今でも続いている。

なので、所謂シューターというよりは、コンシューマへ移植された古いSTGを中古で買って遊ぶのがメインのレトロゲーマーだった。凶悪な難度のものが大半だけど、半分ぐらいはノーコンクリアまでプレイしたのは我ながらすごいと思う。今じゃそんな気力ない。

特に好きだったのはコットン2。中古で2000円ぐらいで、表紙が可愛かったから買っただけだったけど大分ハマった。今ではプレミア付いててそれより高い値段で売れちゃう不思議。

まぁ、そんな与太話は置いといて……。

 

永夜抄が流行っていたとき、他のシリーズがあるなんて自分は知らなかった。多分、東方永夜抄というゲーム名だけ知っていたさほど興味の無い人たちの殆どがそうだったと思う。

それで本当にたまたまなんだけど、東方萃夢想のネット体験版があるというのを個人のゲームニュースブログかなんかの記事で見かけて「東方ってシリーズなのか!」というのを知って、そこから気になって調べて、妖々夢紅魔郷を知ることになった。

それで本当にたまたまなんだけど(2回目)自分はそれまで格ゲーというものを一切まともに遊んだことがなかったのだ。

SFCのスト2はむかーし遊んでたが、弟とコントローラーをガチャガチャやりあって、最後に生き残ってた方が勝ちみたいな遊び方しかしていなかった。

「体験版なら無料だしキャラも可愛いな。ちょっと格ゲーやってみっかなー」ぐらいの気持ちで萃夢想体験版をダウンロードして遊んだのが、東方作品をちゃんと知った最初の最初。

こういう入り方したら分かると思うけど、そこからハマるのはまさに一瞬。

 

で、せっかくだし新作を買おうと思ったときに出たのが書籍版東方文花帖で、キャラ設定と新作の体験版も付いているから買ったというのが理由。あら? なんてことなかったな。
まぁ、その後も永夜抄はなんとなく買わずにいて、先にゲーム版の文花帖を買うのだけんどー。

ああいう斬新なシステムのゲームの方が買いたくなるじゃろ?

というのは言い訳で、射命丸文が主人公だったからだ。

 

 

 

東方の何が良いのか、好きでありつつもしばらく分からなかったけど、最近考えて出しつつある答えはバランス。

それは難度の話でもなく、キャラの性格をまばらにするバランスでもない。

局所的にバランスをとるという意味ではなく、それぞれのパーツを上手く演出しているという意味でのバランス。

絵、音楽、キャラクター、世界観、ゲーム性、テキスト、などなど、それらの構成要素を上手く合わせて一つの作品を生み出す凄み。

それぞれの要素だけ見ると商業ゲームの多くが東方より優れているのに、ほとんどは消耗品として終わっていく理由でもある……。

優秀なディレクターがもっと居れば、ゲームが世界を支配する日も近いと思うんだけどー。